人を知る

道路はずっと「つながっていく」。
だからこそ、無限の仕事と未来がある。

東京支店 支店長
蟹江 広志 2008年入社

- 入社を決めた理由は?

「設計」+「施工計画」= 現状の打破
そういう期待感が、奥村設計にはあった。

前職は農林水産省系の、田や水路の整備に関わる設計をしていました。縁があって奥村設計に出会い、道路や橋など国土交通省系の「施工計画」の仕事を見た際、これまで私が設計していたものは「現場で本当につくれるのか?」と疑問に思えてきました。これは構造設計者にとって根本的な問題であり、実際につくれない設計図に何の意味もないことを強く感じた瞬間でした。

また、前の会社は「現状を維持しようとする」社風だなと思うことが多く、将来的な魅力を感じなくなったこともあります。当社に転職すれば、設計するものは道路や橋であり、預かる命という意味でも責任は大きくなります。ですが、施工計画を強みとしながら構造設計までも手掛ける当社には成長性を感じましたし、何よりも「現状を打破したい」「現場でつくれるものを設計したい」という想いのほうが強く、転職を決意しました。

- どんな仕事をしているの?

洋服でいえば、既製品でなく
オーダーメイドの服をつくること。

2020年5月に、全国展開の第一号として東京支店を立ち上げました。現在はその支店長をしています。それまでは仮橋(一時的に架ける橋)の設計や、橋梁予備設計などの実務を12年ほど経験しました。思い出深い案件としては、新潟県の国道8号線のプロジェクトがあります。地理的に厳しい制約の中、一切の交通を停止させずに、地域の要望に応える橋を架ける———これには当社にしかできない提案を多く含み、お客様、メーカー様、私たちのすべてが一体となってようやく形にできたので、満足感が大きかったですね。「誰がつくっても同じ橋」ではなく、ひとつひとつオーダーメイドで、利用者も作り手も満足のいく橋をつくれるという、当社らしい事例だったと思います。

現在は東京支店の責任者として、メンバーのマネジメントやお客様とのやりとり、名古屋本社とのパイプ役などを担当しています。

- 東京支店が目指すものは?

「VISION 2030」を実現するための、第一歩。

私たちが得意とする構造設計、施工計画ともに関東のお客様にも満足度の高いサービスを提供するため、東京支店を新設しました。コロナ禍にも関わらず、声を掛けていただく機会が増え、お客様からの一層の期待を感じています。

当社のビジョンとして、2030年までに国内は全国展開、さらには海外支店を開設するという明確な目標を掲げています。東京支店は、その第一歩。今は、ひとつのプロジェクトを完結するためのすべてのメンバーが東京に揃っているわけではありませんが、できる限り早く単体で仕事をこなせるようにしたいと考えています。そのために、一人ひとりがプロとして独立した仕事ができるよう、教育にも力を入れています。新入社員には、CADや土木知識など専門的なスキルを取得する外部研修を実施するとともに、「先輩に話を聞きやすい・自分の意見を言いやすい」風土をつくることで、人材育成と技術継承に注力しています。

- どんな社風の会社ですか?

社員の成長が、会社の成長。
なによりも人を大切にする会社です。

一番感じるのは、「長く働ける会社」ということ。今でこそリモートワークなどと言いますが、当社は結婚やご両親の介護など、社員の事情に合わせて以前からリモートワークを取り入れていました。「この会社で働き続けたい!」という社員には、会社が環境を整えようという社風がありますね。
「人を大切にする」というのは、仕事面でも同様に感じます。当社が設計・計画したものを実際に施工する方々、さらにはその先の道路や橋を使う方々のことを、いつも考えながら仕事をしています。災害復旧などの案件も多く、世の中で必要とされていると実感する場面も多いと思いますし、利益だけではなく「真心」の込もった仕事をしようというのが私たちの目指すところです。

On Time – Off Time

休日は家族と過ごすと決めていて、仕事のことは一切考えないようにしています。仕事の性質上、短期で集中してやらないといけない時期があり、野球のピッチャーがギアを上げるように、勝負時のために余力をつくることも大切なんですね。そのために、オフを充実させてバランスを取る、というのが私の流儀です。